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レッドビーシュリンプとは(2)

レッドビーシュリンプブーム

RUBY red bee shrimp

前回チラっとお話したように、初期のレッドビーシュリンプは6ケタの金額で取引されることが珍しくありませんでした。写真は、今では逆に希少かもしれませんが、初期のレッドビーシュリンプです。グレードという単語すら定着していないころ、本当に好きな人だけが手を出していた時代の“赤いエビ”です。当時はこれでも手に入れるにはネット通販かビッダーズを頼るしかありませんでした。レッドビーシュリンプの専門店ができるのはもう少しあとのお話です。

このころの写真にも写っていますが、これはようやく3バンド、4バンドと呼ばれるシマシマのくっきりしたレッドビーシュリンプがその白の発色と面積によって価値が左右する文化が定着してきたころです。今では考えられないでしょうが、このレベルでも十分値段がつきました。

RUBY red bee shrimp

そのころに金額上位だったのは『日の丸』や『Vバンド』や『麻呂』です。私は個人的に今でも、紅白の面積は5:5くらいが好みなのですが、当時爆殖と金目当てで無理して種エビを買ったものです。

オークション会場もこのころが一番盛り上がっていました。日に日に白率の高いエビが出品され、ピーク時には7ケタの入札も見られました。同時に専用グッズを販売するショップも現れ、効果があるものからマガイものまで多く出回りました。ノウハウもまた然りでした。この「白い方が価値がある。」というシンプルなレッドビーシュリンプブームでしたが、ある個体の出現を境に終焉を迎えます。

RUBY red bee shrimp

『モスラ』です。今でも安くは手に入らない個体ですが、この個体の出現でひとまず、白の面積が100%に到達したということでひと段落降りた、そう当時のディーラー方なら感じたことと思います。あとは足先まで発色がいい、赤が濃い、髭まで白いなどなど、雑誌の表紙を飾るような美個体は今でも値が張りますが、あのころほどの勢いはありません。これらの特徴はコアな飼育者には伝わってもシロウトには判断しにくく、はっきりいって一般のアクアリストには“そこまでのクオリティは要らない”感が漂っていました。2007年年の瀬くらいの出来事でした。